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2006年11月24日 (金)

続コラム その1・文化大革命 上(通算26回)

少しご無沙汰しておりました。
長野は早、雪の季節の入り口にさしかかろうとしております。
浅間山はすでに真っ白です。
今回より少し中国の「文化大革命」について触れてみたいと思います。

中国の「文化大革命」、すでに良く御存知の方もいらっしゃると思います。
百科事典等によりますと「中国の「文化大革命」は、1960年代後半から1970年代前半まで続いた毛沢東らが引き起こした権力闘争を言う。」等となっています。
日本でいうと「高度経済成長」後半、中国でいうと現在60歳台の人が20歳の頃の出来事という事になるでしょうか。まだ、それほど大昔の出来事というわけではありません。

内容としては、引き続き百科事典を見ると、「(文化大革命は、)はじめ毛沢東指示のもと、劉少奇からの政権奪権を目的として林彪の主導により進められた。林彪の事故死後は四人組に率いられて毛沢東思想に基づく独自の社会主義国家建設を目指したが、実質は中国共産党指導部における大規模な権力闘争であった。共産党指導部に煽動された暴力的な大衆運動によって、当初は事業家などの資本家層が、さらに学者、医者などの知識人等が弾圧の対象となった。しかしその後弾圧の対象は中国共産党員にも及び、多くの人材や文化財などが被害を受けた。期間中の行方不明者を含めた虐殺数は最低2000万人と言われる」となっています。
毛沢東という、たった1人の人間の「欲望」を背景とした空前絶後の「人災」でありました。

「文化大革命」中は、それ以前の中国にはあった、さまざまなものが破壊し尽くされました。
「文化大革命」前まで中国人が持っていた「礼節」もこのときに破壊されたといわれているように私は聞いています。
「道端にタンを吐き、やたらに物を捨て、信号を守らない人民。」
このような世界に有名な現代中国人は、そのような事が正しいと教えた「文革」という不幸な時代があったためにできあがっものだと私は考えています。

1980年代私は中国に留学していますが、「ピン」とアトムのような寝癖をつけたまま生徒の前に現れた中国人の先生を見た時には、カルチャーショックを受けたものです。
関係無い外国人にとっては、漫画の中の出来事のようにも感じます。
でもきっと、笑い事ではないのでしょう。

「文化大革命」は、「文革世代」の高齢化に伴い、少しずつ風化しているのかもしれません。しかし、現代中国並びに現代中国人の行動様式を理解する上では、是非、頭に入れておくべき重要な事柄だと思います。

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今回関連用語の中国語訳(普通話)
「文化大革命/十年動乱
(ウェン2ホア4ダー4ガー2ミン4/シー2ニェン2ドン4ルアン4)
文化大革命」 

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続コラムその2・文化大革命 中 に続きます)

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2006年11月14日 (火)

ビジネス中国語 その5・接待Part2(通算25回)

中国の方と付き合うと、時に日本に関するさまざまな質問に出会うことがあるでしょう。中国の方は日本の物に関する関心が高く、ものによっては日本人より良くご存知だったりします。
一昔前は、日本の家電は何処が優秀か?日本では自家用車がいくらで手に入る?等という事が良く話題に上りました。

中国にも情はありますが、意外に現実主義的な方が多いように感じます。
数字で回答を求められるような質問も多いと思います。
以下の様なデータを覚えておくと、中国の方との会話の際、重宝するかもしれません。

富士山 日本最高峰 高さ  3,776m
浅間山           2,568m
東京タワーの高さ       333m
標準時電波塔の高さ 福島 250m 九州 200m 
千曲川(信濃川) 日本で一番長い川 全長 367km

東京の人口 1,267万人
長野県の人口 218万人
長野市の人口 38万人
佐久市の人口 10万人
御代田町の人口 1万4千人
中野市の人口 4万7千人
北京の人口  1,160万人
上海の人口  1,360万人
広州の人口   713万人
梧州市の人口  300万人
香港の人口   694万人
黄河 全長 5,464km
長江 全長 6,380km

ギネスブック 吉尼斯大全(ジー2ニー2スー1ダー4チュアン2)

続コラムその1に続きます

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2006年11月 1日 (水)

香港よもやまばなし その6・養生訓・下(通算24回)

さて、前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。
読書に関し、たまには古典を読んでみるのもいいものです。

古典は長い年月人々の取捨選択に耐えてきたことから、読む価値のあるものが多いはずです。最近読んで面白かったものを一冊ご紹介します。

「貝原益軒 養生訓」 松田道雄訳 中公文庫

貝原益軒は、江戸時代元禄の頃の人物。儒学者です。
同文庫本のカバーによりますと、貝原益軒の「養生訓」は、「八十過ぎまで長年実践してきた健康法を万人のために丹念に書きとめた、益軒の身体的自叙伝ともいうべきものである」と紹介されています。
しかし、実際に読んでみると同書は単なる健康法の紹介にとどまらず、「いかに生きるべきか」といった益軒の哲学的主張といった趣を呈しています。ここらあたりの面白さが、長年にわたり多くの人に読み継がれてきたゆえんでしょうか。
また、古典というと非常に読みづらいというイメージがありますが、同書については、訳が良いのでしょう。非常に平明な日本語でつづられており読みやすいです。
それでは、益軒先生の「養生訓」より1節ご紹介申し上げます。

「養生の術は、まず自分のからだをそこなう物を遠ざけることである。からだをそこなう物は内欲と外邪とである。内欲というのは、飲食の欲、好色の欲、眠りの欲、しゃべりまくりたい欲と、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七情の欲のこと。
外邪とは天の四気である。風・寒・暑・湿の事である。
内欲をこらえて少なくし、外邪をおそれて防ぐのである。
こうすれば元気をそこなわず病気にならずに天寿を保つだろう。

およそ養生の道は、内欲をがまんするのを根本とする。
この根本をしっかりやれば、元気が強くなって外邪もおかしてこない。元気が弱いと外邪に負けやすくなり、大病となって天寿を保てない。
内欲をがまんするのに大事なのは、飲食を適量にして飲み過ぎ食い過ぎをしないことだ。脾胃をきずつけ、病気をおこすものは食べない。色欲を慎んで精力を惜しみ、寝るべきでない時に寝ない。長時間眠ることを戒め、楽だからといって長く座っていないで時々からだを動かし、気の循環をよくしなければいけない。
ことに食後には、かならず数百歩歩くことである。もし長い間楽な姿勢で座っていたり、また食後にじっとしていたり、午睡をしたり、食べたものがまだ消化していないのに早く床にはいって眠ってしまったりすると、体の中に停滞がおこって病気になり、いつまでもくりかえしていると、元気ができてこないで弱くなる。
ふだんから元気をへらすことを惜しんで、言葉を少なくし、七情をほどほどにするが良い。七情のなかでも、とりわけ怒り・悲しみ・憂い・思いを少なくすることである。欲を抑え、心を平らかにし、気を和(やわ)らかにして荒くせず、静かにしてさわがせず、こころはつねに和楽でなければならぬ。憂いを苦しんではならぬ。
これみな内欲をがまんして元気を養う道である。
また風・寒・暑・湿の外邪を防いでまけないようにする。
これら内外のいろいろの用心は養生の大事な項目である。これをよく用心して守らなければならぬ。」

どうですか。面白くないですか?
私はこの本より影響を受け、食後の散歩を始めました。
皆様のご健康をお祈りいたします。

ビジネス中国語その5に続きます

Book 養生訓

著者:松田 道雄,貝原 益軒
販売元:中央公論新社
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