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2006年9月17日 (日)

中国語あれこれ その3・四声 (通算16 回)

<中国語の発音(四声)について>

中国語を少し勉強された方なら、中国語の発音補助記号として「四声」および「拼音(ピンイン)」(中国語の発音のローマ字つづり)というものがあるという事をご存知の方はかなり多いと思います。

中国語の「四声」はよく以下のような表を使って表されます。
―――――――――――――――――――――――
 <四声表>
                
 第1声 ● ● ● ● ●⇒ ●5
 第4声 ●        ▼   I
       ●    ●      ●4
          ●         I
 第2声  ●  ●    ▽  ●3
            ●○     I
 第3声  ●   ○       ●2
        ●●    ●    I
                 ▲ ●1
                                             
(第3声は、実際には低く抑えるだけで、上図の
 点線部分が発音されないことがある「半3声」)
                                             
―――――――――――――――――――――――

「四声」は外国人が中国語を勉強する上で、避けて通れないものですので、少しご紹介したいと思います。

「中国語のすすめ」  鐘ヶ江信光著 講談社現代新書より
(少し古い本ですが、中国語学習初心者が知っておくべきことがいろいろ書かれていますのでご興味のある方は是非お読みください)
「四声」について紹介した良い文章を抜粋します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国語には同音の漢字がかなりあります。
漢字をどうして区別するかという問題の解決方法として自然にできたものが声調(四声)です。

たとえば、中国語の「一·宜・已・益」はどれも(イー)と読みますが、四つとも(イー)では区別がつきません。
そこでこの区別をつけるために自然に発生してきたのが、「声調」です。

(a)「一」 イー(1声) 高く平らかに発音します
(b)「宜」 イー(2声) 低く発音すると同時に高く押し上げます
(c)「已」 イー(3声) 低く発声してさらに低い谷間をつくってから漸次上昇カーブを描くように発音します
(d)「益」 イー(4声) 高く発声して急降下させます

このように、同じく(イー)でも音の高さに変化があるのです。
この音の高さ低さの変化を「声調」といい、右にあげたように四種類の型がありますので、「四声」ともいいます。
つまり、「一・宜・已・益」はどれも(イー)ではありますが、それぞれの音の高さ低さのちがいによって区別できるのです。
ちょうど日本語で「ハシ」と書いただけでは「箸」か「橋」かわかりませんが、口で発音すると区別ができるのと同じです。

「四声の音の出し方」
第1声 
ラジオの時報を聞いていると、「カツ・カツ・カツ・・・・・ちーん」と聞こえます。
最後の「ちーん」は高い平らかな音で余韻を残して響きます。
この「ちーん」という、高くてしかも平らかな尾を引く調子、この型を第一声というのです。
第2声
強い語調で、「え?なにっ?」というとき、「え?」は尻上がりの調子になっているでしょう。
その調子が第二声です。低く発音して強く押し上げるのです。
第3声
がっかりしたときの「あーあ」という調子。中くぼみ型で、低音の谷間から上昇するもの。
これが三声です。
第4声
からすが「かあ、かあ」と鳴いているときの「かあ」という下降型の調子、これが第四声です。

(抜粋終わり)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国語の発音には、「四声」の他にも「有気音」「そり舌音」等発音を行う上で、注意を要する音がいくつかあります。
これらは、日本語の発音にはない音のため、習得には努力を要します。

語学は難しいと言えば、難しいし、易しいと言えば、これほど易しい学門はありません。
なぜなら、その国に生まれれば、「赤ちゃん」でもしゃべれるようになるものだからです。

中国語の発音はよく難しいと言われます。
でも、安心してください。
中国の人も「拼音(ピンイン)」や「四声」を意識しながら会話しているわけではありません。
(実際、中国語の単語にピンインや声調符号をふれない中国人がほとんどです。
日本人が日本語にローマ字で読み仮名をつけたり、イントネーション符号をつけないのに似ています)

中国語の習得を目指されている方は、「気楽に」学習を進めていただければ幸いです。

(中国語あれこれ その3 おわり)

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